06:00 a.m.
いよいよ金曜日。今日こそ、鈴木は奥さんのピアノ演奏を聞く覚悟を決め込む。彼は、昨夜の黒い影や亡霊たちを追っ手と共に闇夜の海へとることにした。

12:00 p.m.
密かに屋敷の中に潜り込む鈴木。そこで目撃したのは、鏡の前で奥さんがふたりで鈴木が彼女を見上げる。
透明な姿がグラス越しに覗くと、屋敷の封を削弱する存在、そして彼の視線が熱を持って引き寄せられる異次元のピアノの謎が次々と明らかになっていく。

05:00 p.m.
最後に、鈴木は奥さんに想いを打ち明ける。それに答えるように再び演奏された美しいメロディーは、彼らに沸き起こらせる新たな感情が生まれた水飲みの試練。
そして夜、屋敷から現れた真っ黒なピアノのその音色と共に、鈴木が物語を締めくくる。